狭山市産業労働センターで2か月に一度開催されている人気講習会「無線従事者養成課程講習会」が高校生や大人だけでなく、小学生・中学生にも人気です。
スマートフォンの普及により、子供同士が文字で会話することによる受け取り方の誤解やゲームアプリによるスマホ中毒などが社会問題となっている中、その原点でもある無線通信で音声会話から電気や電波の基礎を学べるということで、アマチュア無線の国家資格を取得する小中学生・高校生が増えています。
スマートフォンなどを持つ前に「なぜ音声が電波にのって遠くに届くのか」「無線通信と携帯電話はどのように違うのか」などを学び、さらには情報の取り扱いにつての法律も学ぶことで、将来スマートフォンを手にした時にその仕組みを十分知った上で、正しく安全に、よりアカデミックにIT機器を利用してもらうねらいがあります。
また、高齢者には音声通信により簡単にコミュニケーションがとれ、見守りとしても利用でき、かつ災害時にも不通にならない強いインフラであることも注目されています。
狭山市産業労働センターで行われている「無線従事者養成課程講習会」は丸々2日間小学生から大人、高齢者まで参加できる講習会で、2日目の最後に修了試験を行い、合格すると無線従事者の国家資格を手にすることができます。
この講習会は3月から行われており、毎回小学生も取得しており、現在のところ小中学生の合格率は100%になっています。小学校1年生で合格できます。開催概要は以下の通り。
●開催日 : 8月8日(火)9日(水)の2日間
●開催時間: 1日目 午前9時30分~午後5時50分
2日目 午前9時30分~午後5時25分
(※1時間ごとに休憩あり。ランチは1時間休憩、2日目の最後に修了試験。)
●費 用 :18歳以下 7,750円 一般 22,750円
(講習会2日分と従事者免許申請手数料込み)
●場 所 : 狭山市産業労働センター(狭山市駅西口前)
TEL:04-2946-7643(9:00~21:00)
▼お問合せ
会場ーお申込み TEL:04-2946-7643(狭山市産業労働センター)
講習会詳細 TEL :050-5534-1335(スタークラブ)
この資格を持っていると何ができるか?
国家資格を取得すると、携帯電話のように基地局までの短い距離しか飛ばせない電波だけでなく、基地局を介さないでも直接遠方まで飛ばすことができほど強力な電波をだせる資格を手にします。
今回の国家資格を手に入れた人は免許状を申請できるようになり、関東総合通信局に申請することで、最大で20W(携帯電話の40倍程度の電力)で海外まで直接電波を飛ばせるようになります。
無線機器も1~2万円程度で購入できるものもあり、電波の届かないキャンプ地や山岳エリア・海などでレジャーとしても利用できます。
バイクや自転車のツーリングなどでは、仲間同士何人でも同時に通話ができるため、非常に重宝されます。左の写真のようなハンディー機でも条件などによっては狭山市から静岡県や東北とも繋がったりもします。
資格を持たない無線と何が違うか?
資格がいらない無線とは「電波の飛ぶ距離」が全然違うだけでなく、利用できる周波数(チャンネル数)が全く異なります。そして何より「国家資格を取る」という事で無線工学で電気や電波を学び、法規で法律を学ぶという機会があり、国家資格を持っているという自信につながります。アカデミックである理由がここにあります。
近年ではドローンにも!
FPVドローンなど映像を送信し自分がパイロットになったように飛行するレーシングドローンなどではアマチュア無線の周波数帯を利用するため、アマチュア無線従事者免許証が必要になります。