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狭山市柏原の名門ゴルフ場「東京ゴルフ倶楽部」から現金を横領したとして、県警捜査2課と狭山署は7日、業務上横領の疑いで、元会計担当課長で無職嶋田賢一容疑者(43=川越市笠幡=)を逮捕しました。
県警は2012年3月~13年1月に、嶋田容疑者が24回にわたり計1億2千万円超を引き出したことを確認しているということです。
逮捕容疑は、同ゴルフ場の会計担当者だった嶋田容疑者が、12年5月~10月、4回にわたり、弟が経営する会社の資金を補てんする目的で、東京ゴルフ倶楽部名義の普通預金口座から現金計2300万円を引き出した疑いがもたれています。
同課によりますと、嶋田容疑者は金融機関で口座から現金を引き出した際、帳簿に記入せず発覚を免れていたとのこと。しかし、昨年1月の会計監査の際、帳簿の額と口座の残高が一致しなかったため問題が発覚。倶楽部側が嶋田容疑者を追及したところ横領を認めたため、嶋田容疑者を懲戒解雇し、同2月に県警に相談していました。
現金は、嶋田容疑者の実弟(41)が経営する建築会社や飲食店の資金繰りに充てられ、同容疑者は弟に「知人からお金を借りた」と説明していたということです。
嶋田容疑者は容疑を認めているということですが、同容疑者側からの弁済は現在までないということです。
東京ゴルフ倶楽部は、一般社団法人で1913(大正2)年に設立され、戦時中に東京の駒沢から狭山市に移転しました。
倶楽部や関係者によりますと、日本人が経営する初のゴルフ場とされ、昭和天皇や英国の皇太子などがプレーをしたことでも知られています。
ニュースURL>>http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/05/08/09.html