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狭山市をはじめ、入間市、所沢市など狭山茶を生産する11市町が日本農業遺産と世界農業遺産に狭山茶を登録するため「狭山茶農業遺産推進協議会」を7月26日に設立しました。
世界農業遺産システムは、Globally Important Agricultural Heritage Systemsと呼ばれ、農林漁業など、土地利用や文化風習、農業技術などをまとめて評価し、それを取り巻く生物多様性の保全を目的に重要な地域を認定するものです。次世代へ継承を図ることも目的とされ、2002年に国連食糧農業機関(FAO)が設置したものです。
日本国内では2011年に佐渡が「トキと共生する佐渡の里山」で、石川県も同年に「能登の里山里海」で認定を受け、お茶では静岡の「茶草場農法」が認定を受けています。
日本版世界農業遺産「日本農業遺産」
この世界農業遺産の日本版も用意されていて、世界農業遺産では、世界的・国内的重要性や歴史的・現代的重要性なども評価されるが、それに加え自然災害や生態系の変化に対する回復力や多様な主体の参加、6次産業化の推進なども評価基準にされています。
近年、日本茶は世界的にも日本文化の1つとして認知度が高くなっています。また国内では、ペットボトルのお茶などで若年層でも多く日本茶を飲む機会が増えている一方で昔ながらの急須でリーフから抽出した淹れたてのお茶を飲む機会が減ってきています。
この世界農業遺産・日本農業遺産への登録を機に狭山茶の更なるブランド力向上に期待が高まります。