今年の「さやまの文化の日」は新しい学びを!
毎年狭山市の文化の日といえば「航空祭」でしょう。この日は入間川七夕祭りと並んで市内外から多くの人が訪れて来る日です。全国の航空ファンが楽しみにしているため、通常のお祭りと違い全国から多くの人が航空自衛隊入間基地に集まることから、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止を考慮して残念ながら航空祭は中止となっています。
狭山で行われる大きなイベントが軒並み中止となっていますが、感染症拡大防止対策を行いながら小さく新しい試みもはじまっています。今回ご紹介するイベントもそのうちの1つです。今年の文化の日は新しい学びのイベントが開催されます。
Radio Tech Faireで「電気・電波」を学ぼう!
Radio Tech Faire(ラジオ・テック・フェア)は地元狭山市の中小企業が集まりテクノロジーを中心に町づくりを行おうと試みる「スタークラブ」が企画した「電気・電波」などをテーマにしたもので、子供から大人までを対象として2020年11月3日文化の日に入間川の河川敷でキックオフする狭山のあたらしいイベントの1つです。
電気・電波は私たちの生活にとって欠かせないものの1つです。それなのに学校教育や生涯学習の中でもこれらについて触れられることはほとんどありません。これらを子供から大人までがより深く知ることで豊かで安全な暮らしにつなげていこうという目的で開催されます。狭山発のアカデミックなイベントとして今後毎年開催する予定です。
当日は、無線通信の基礎講座、無線通信の実演、RCカーでのタイムアタックや展示など電波を使った様々なイベントが用意されています。また河川敷で食事も楽しめるようキッチンカーも出店します。
【イベント概要】
- 日時:2020年11月3日(祝)文化の日 10:00〜15:00
- 場所:河川敷中央公園(駐車場あり)
- 参加費:無料(一部有料エリアもあり)
- 主催:スタークラブ
- 後援:狭山市
総務省の電波利用に関する法律が緩和される?
一般市民による活発な電波の活用として知られているのが「アマチュア無線」です。これは総務省の国家資格にもなっているもので、利用できる周波数帯が非常に多く、携帯電話やインターネットなどに関わる、今ある様々なテクノロジーはアマチュア無線家らによって発見された技術などにより支えられています。
総務省は令和2年10月15日、「電波法施行規則の一部を改正する省令案等に関わる意見募集」として広く一般からの意見をを求める発表をしました。この内容は、アマチュア無線の利用範囲を社会貢献に資する部分にも広げる画期的なもので、今までグレーゾーンだった部分もクリアになります。これにより社会活動や防災に関わる消防団の活動などにも利用できるようになります。
>>総務省:電波法施行規則の一部を改正する省令案等に係る意見募集
狭山市民にはアドバンテージが高い!
アマチュア無線は国家資格です。国家資格というと敷居が高そうですが、実は日本アマチュア無線振興協会(JARD)が運営する養成課程講習会を受講することで、95%くらいの合格率で取得できるものです。近年ではFPVドローンなどを趣味で楽しむ場合にも必要な免許ともなっているため、若年層にも人気の資格になっています。
狭山市では3年ほど前から狭山市駅前の産業労働センターにて2ヶ月に一回この講習会が開催されています。狭山市開催では97%以上の合格率になっていて、最年少は小学校1年生でも取得しています。地元で国家資格が取得できる地域はとても少ないため、今後社会活動などにアマチュア無線を活用していこうという際に狭山市はすでに大きなアドバンテージがあるといえます。狭山市の講習会からはすでに900名を超えるアマチュア無線技士の資格取得者が誕生しています。
新型コロナウイルス感染症などの影響により、今様々な事が変わろうとしています。自分自身に新しい変化をもたらすきっかけとして、このようなイベントに顔をだしてみてはいかがでしょうか。