狭山市総合防災訓練でアマチュア無線を活用!
11月19日(日)9時より、狭山市元気プラザ(狭山市狭山台1丁目21番地)にて、2023年の狭山市総合防災訓練が開催されました。
9時に市内各地でサイレンがなると、狭山市内の各自治会では安否確認を行い、その情報を一か所に集めるための訓練が行われ、メイン会場の狭山市元気プラザでは、災害医療訓練、炊き出し訓練、倒壊建物救出訓練、火災消火救出訓練などが行われました。
更に災害体験として、バーチャルリアリティーによる地震体験や、煙の中を進む煙体験なども行われ、災害時への防災意識啓発が行われていました。
アマチュア無線による災害時通信のための訓練
大規模な災害が発生した場合に懸念されるのが、情報網の確保です。日常的には利用できている携帯電話ですが、これらが利用できなくなった場合の通信手段としてアマチュア無線が注目を集めています。狭山アマチュア無線クラブが中心となり、災害時の情報収集手段として、市民が利用できるアマチュア無線での情報収集訓練を行いました。
今年は一般が参加できる感度交換訓練を行い、交信を行ったアマチュア無線局に対しては、感度交換訓練交信証明書を発行しました。この交信訓練により、狭山市内での災害を遠方に伝えることが可能であることが確認でき、また市内各地の市民からの情報提供を受けることが確認できました。
アマチュア無線は国家資格が必要ですが、狭山市では2か月に1回、狭山市駅前にてこの国家資格が取得できるようになっています。(※詳しくは主催団体スタークラブのウェブサイトをご覧ください。)
災害時の電力活用に東京電力がEVを展示
東京電力パワーグリッドは、このイベントに合わせて電気自動車(EV)を展示し、電力が行き届かなくなったエリアにも、国産のEVとして人気を集めている日産リーフで電力を運び、被災地で活用したり、自宅へ電力を供給したりするためのデモも行われました。
市民の防災意識向上が必要な時代
東日本大震災から、12年が経過し、関東で、近年大きな災害に見舞われていないことから、その経験も風化しつつあります。その一方で、地方では気候変動による大規模な風水害による土砂崩れや、河川の氾濫、ゲリラ豪雨など、災害の規模は徐々に大きくなっています。
日頃より、有事に備える活動は非常に重要になってくる一方で、防災意識向上は更に必要になっていきます。