9月号の「広報さやま」は自治会の在り方について考えさせられる
広報さやま9月号がリリースされました。9月号では、狭山市内各地にある「自治会」について改めて知る事をテーマにしています。
また各公民館からのお知らせも狭山市の公式サイトからダウンロードが可能です。
脱会者が止まらない自治会
狭山市内の自治会は今様々な問題を抱えています。狭山市に転入してきた若い子育て世代の家庭が自治会に入らなかったり、自治会員の役職が当番で回ってきたときの負担が大きいと考える人が多くなってきて、脱会するケースが増えてきています。特に多いのが地域の中で細かく分けられた「班」が丸ごと抜けてしまうケースです。
自治会の最小単位は、やはり身の回りにある数件~十数件のいわゆる「ご近所さん」です。このご近所さんと仲良くできていれば、自治会に入る必要が無いと考える方も多くなっています。
また、更にこの逆の考え方で、近隣の方との接触が丸でない場合も自治会に入らない理由になっているようです。
今回の広報では、子育て世代の方へのインタビューや自治会の活動内容が紹介されています。もう一度地域のつながりの大切さを考えさせられる内容になっています。
自治会に入るメリットをしっかりと提示する必要がある
「知り合いが増える」や「災害時に助け合える」というメリットは非常に漠然としていて弱く、清掃活動や防犯パトルール、地域への配布物の当番など、負担の方が大きく見えがちな自治会だけにより入会する明確なメリットが必要な時代になっていると感じます。家庭ごとの生活が昔と比べて多様化しているだけに、「同じ時に皆が集まって何かをする」というのも難しくなっています。
地域の人同士が楽しく暮らせるメリットを地域ごとに考えていく必要があります。
自治会が仲を悪くする原因になっていないか?
多様化する生活習慣の中で、定例会やイベントに出席できない自治会員も多くいるはずです。こういった時間を割けない人に対しても自治会は寛容であるべきです。こういった問題はあちこちで耳にする話しですが、できる時期とできない時期といいうのは生活していく中で必ずあるはずです。自治会の仕事があるせいで、いろいろ言われて地域住人との仲が悪くなるなら、入らない方が良いという考えになるのも理解できます。やりたくないものを無理に支えていくのではなく、そのやり方自体をよく話し合って良い方向に変えていくべきです。
有事の際に自治会員以外を助けないのか?
そして、一番話題にされるのが、何かあった時に自治会員以外を助けないのかという問題です。暮らしを良くするにはまず周りの住人どうしがお互いを良く知り、助け合う事が大切です。いろいろな事情で自治会に入らない人もいますが、有事の際に自治会に入っていないからと言って、普段は仲良くしている隣人を助けないでしょうか?
こういった寂しい線引きはしてほしくないものです。
自分だけで生きているわけではない
道路や公園がきれいなのも、多くの人たちの協力でなりたっています。それを理解するのに時間がかかる人もいるわけです。自治会が寛容であれば長い時間をかけて、そのような事を理解してもらえるようになるのではないでしょうか。
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