厚生労働省は5月4日、「新しい生活様式」を公表し、今後ウイルス感染症の拡大を抑えながら安全に生活するための生活指針を発表しました。私たちの生活の中には様々なウイルスが存在しています。今後はこれらウイルスとの安全な共存の為に個々の意識改革と社会構造の変化への理解が必要です。
外出の自粛などにより大きな打撃を受けている飲食業界では、すでに様々な取り組みがはじまっています。
外食支援団体による外食業ガイドライン
一般社団法人日本フードサービス協会は5月14日付けで「外食業事業継続のためのガイドライン」を発表しました。
>>新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針に基づく外食業の継続維持のためのガイドライン(PDF)
これは感染症を抑えながらお客様の安全を確保しつつ外食業店舗を再開するための対応がまとめられたもので、適宜アップデートされていくものです。入店、客席への案内、テーブルサービス、会計時、テイクアウト、デリバリー、従業員や店舗の衛生管理などで気を付けていく事などがまとめられています。
すでに始まっている様々な店舗改革
すでに店舗の実情に合わせて様々な工夫が始まっています。Uber Eatsなどのデリバリーサービスは有名ですが、これらサービスが展開されていないエリアでは、テイクアウトだけでなく、自店舗でのデリバリーサービスを開始している店舗も現れました。デリバリーやテイクアウトでは食品容器によるプラゴミが増えるというのも社会問題となっているため、出前のように食器で届けて食器も回収に行くといういわゆる日本の「出前」文化も見直されるようになっています。更に間接的な接触を回避するために、扉を自動ドアにしたり、箸を割り箸にして毎回スタッフが配膳、食券発券機の廃止やキャッシュレス決済の推進など、店舗再開に向けて急ピッチに改革がすすめられています。
楽しい会食に向けて利用者としてガイドラインへの理解を
冒頭で紹介したガイドラインは飲食店だけでなく私たちも利用者として目を通しておく必要があります。それは、今まで行っていた飲食店のサービス内容がこれらガイドラインの影響を受けて変わっている可能性があるからです。それらは今までの対応と大きく変わる場合もあるため、違和感を感じるかもしれませんが、それは利用者の安全への配慮であることを知っておかなければなりません。楽しく友人らと会食を楽しむためにも、これら対応への理解が必要です。
「新しい生活様式」も確認しましょう。
以下は厚生労働省が「新しい生活様式」の実践例として、4つの項目に分けた行動指針を発表しています。一人一人自分自身を守ることが自分の大切な人を守る事へと繋がりますので、わかっていても念のため「新しい生活様式」にも目を通しておきましょう。
※厚生労働省「新しい生活様式」の実践より転載。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html