狭山市駅前でアマチュア無線の国家資格が取得できる!
狭山市駅西口のスカイテラス奥にある狭山市産業労働センターでは、2カ月に1回、国家資格である第四級アマチュア無線技士の資格を取得できる講座が開催されています。
この講習会は2日間で電気や電波の基礎となる無線工学と電波法を学び、2日目の最後に修了試験を受けて合格すれば、第四級アマチュア無線技士の国家資格の免許を取得できるというもので、狭山市駅前で全てか完結する資格試験です。
※開催概要は本ページ最後でご紹介しています。
子どもがスマホを持つ前に取らせたい国家資格!
今や小学生からスマートフォン(スマホ)を持たせる親がいる中、情報教育を前に持たせる懸念なども議論されています。電波や電気、電波法などを学ぶことで通信の理解を深めてからスマホを持つことで、仕組みをしっかり理解してから使えるようになるため、単なるゲーム機になってしまうスマホもより上手に使いこなせるようになるでしょう。
狭山市では小学校1年生も取得!
養成課程講習会への参加者は小学生から高齢者まで幅広い年齢層が参加しています。狭山市の講習会の合格率は97%以上となっていて、最年少は小学校1年生です。80歳以上の高齢の方も合格しています。
地域での通信網として活用の機運高まるアマチュア無線
2021年3月10日、総務省は電波法の改正により、非常災害時などのボランティア活動や社会貢献活動で、アマチュア無線を身近な暮らしの中で活用できるようアマチュア無線の定義を明確化しました。これにより、日常的にもアマチュア無線の活用範囲が広まっています。
本当の災害時に携帯電話は使えない
近年、日本は地震、洪水、雪害など自然災害のリスクが年々高まっています。携帯電話が普及し、いつでもどこでも連絡が取れるようになっている反面、この「何時でも」が無くなってしまったらどうでしょうか。本当の災害というのは、スマホなどの日常的な通信インフラが使えなくなる時です。災害情報をSNSなどで配信するなど言われていますが、インターネット網はあくまで平時に利用できるものです。
災害発生時など有事の際に利用できるのは電波という事になります。
アマチュア無線は基地局などを使わずに通信ができるため、本体の電源さえ入れば、小型のハンディ機などでも県をまたいだ通信も可能です。そのため有事の際に利用可能な通信手段であると近年注目を集めています。
地域の団体が推進する「SCARTプロジェクト」
狭山市内にある有志の団体である「スタークラブ」は、総務省から免許を受けた社団局です。地元の中小企業が集まり、地域でテクノロジーを活用した街づくりの一環として「SCARTプロジェクト」を立ち上げて、「持続可能な通信網をアマチュア無線のテクノロジーを活用して普及させていく」という活動を行っています。
いくら優れた機器が用意されていても、いざという時に使えなければ意味がありません。SCARTプロジェクトでは日常でもこれら通信網を使う事で、インターネットよりもライブに情報伝達が行える市民によるネットワークの構築が行われています。
スタークラブは、「狭山市内に一人でも多くの無線従事者が誕生し、このプロジェクトに参加してくれることが安全で活発なまちづくりにつながる」として、その普及啓蒙活動を行っています。
去る7月13日に行われたボーイスカウト狭山第二団とのコラボ企画では、地上400kmを周回する国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士と狭山市のボーイスカウト第二団の子どもたちがアマチュア無線を活用して交信を行いました。
※国際宇宙ステーションとの交信記事は本ページ末尾にリンクがあります。
養成課程講習会は誰でも参加可能です
高い合格率の狭山市の養成課程講習会には年齢制限や資格の制限もなく誰でも思い立ったら参加できます。近年ではレーシングドローンなどを飛ばすためにも必要な資格となっているため、若年層の取得者も増えています。またキャンプやスキー、ツーリングなどのアウトドアアクティビティでも活用できることから親子(家族)や友人グループで取得する人も増えています。
【8月講習会概要】
- 開催日 : 2022年8月27日(土)、28日(日)の2日間
- 場所 : 狭山市産業労働センター(狭山市駅西口前)
- 費用 : 一般:23,150円 18歳以下-9,850円
(※費用にはテキスト代、講習会費用、国家試験受講代、免許発行手数料などすべてが含まれています。) - 主催 : 一社)日本アマチュア無線振興協会
- 共催 : スタークラブ
8月以降も狭山市では偶数月に開催されていますので、詳しくはスタークラブのホームページをご覧ください。
スタークラブ:https://star.sayama.jp
※当サイトでもこの活動の支援を行い、有事に備えた市民によるネットワークづくりに協力しています。