今年2回目となる国際宇宙ステーションと狭山の小中学生の交信
狭山市の小中学生が国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するNASAの宇宙飛行士とアマチュア無線を使って交信を行うイベント「ARISSスクールコンタクト」が2022年7月13日(水)に開催されます。
このイベントはNASAの教育プログラムとして行われているもので、地球の最先端で活躍する宇宙飛行士の余暇を利用してリアルタイムで行われる通信イベントです。
時速約28,000km/h、90分で地球を一周するISS
ISSは非常に速いスピードで地球の周りを周回していて、時速およそ28000㎢/h、90分間で地球を1周しています。このISSが7月13日に日本上空を通過する時間をねらって無線交信を行います。地平線から登ってきたISSに向けて狭山市から電波を発射し、反対側の地平線に落ちるまでのおよそ10分間に電波に声をのせ、地上400kmを飛行するISSに登場する宇宙飛行士に宇宙の疑問を投げかけて、宇宙飛行士からその回答をもらいます。
ボーイスカウト狭山第二団の小中学生がチャレンジ!
前回狭山市で行われたARISSスクールコンタクトでは、狭山市内在住の小学生17名がチャレンジし、見事全員が交信に成功しました。今回は、狭山市内で活動するボーイスカウト第二団の16名がチャレンジします。
自然の中で実体験を通して様々な事を学び発見していくボーイスカウトの活動としても、宇宙飛行士とのアマチュア無線での交信というミッションは素晴らしい体験になるにちがいありません。ボーイスカウトには無線通信章と呼ばれる技能章が用意されていることから、活動にも関わるチャレンジでもあります。
NASAの宇宙飛行士はスカウトの大先輩!
現在ISSには3人のロシア人宇宙飛行士と4名のNASA宇宙飛行士の合計7名が滞在しています。
今回のARISSスクールコンタクトでISSにて交信を行ってくれるNASAの宇宙飛行士「チェル・リングリン」さんは、小さいころからボーイスカウト活動に励み、アメリカのボーイスカウト最高ランクである「イーグルスカウト」ランクを持つ、ボーイスカウトの大先輩です。ボーイスカウトの先輩と後輩で行う特別なARISSスクールコンタクトにもなりそうです。
コロナ禍を考慮に入れARISSコンタクトをオンライン化
イベントを主催する地元の中小企業者を中心に組織されている「スタークラブ」では、ARISSスクールコンタクトを狭山市内だけでも2006年から既に3回の交信に成功しています。前回は2022年3月17日に狭山市立中央公民館の後援により開催され、日本で初めてARISSスクールコンタクトをオンライン化し、電波の発射場所と子供たちの自宅をオンラインで接続して交信させることに成功しました。これにより、コロナ禍でも1か所に集まらずに交信を行う事ができるため、万が一コロナ陽性者が出てもイベントが実行できる体制で臨んでいます。
7月13日20時30分より交信の様子をライブ中継!
この交信の様子はオンラインにて2022年7月13日20時30分よりライブ中継を行います。交信の模様はスタークラブのARISS実行委員会ウェブサイト(以下URL)にて行われます。
>>ARISSスクールコンタクトライブ中継:https://space.sayama.jp/
ボランティアの英語スタッフによる支援
参加するボーイスカウト第二団の子どもたちは、英語で交信を行うためにオンラインで英語のレッスンを重ねてきました。英語のレッスンは狭山市内で活躍するATLの先生や英語ボランティアの人たちによって支えられてきました。また、普段の活動にも宇宙的な要素を盛り込みこの日に備えています。
ボーイスカウト狭山第二団のカブ隊隊長の小林さんは、
「宇宙飛行士さんはボーイスカウト出身が多いことは知っておりまし
と今回のイベントと今後の活動への意気込みを語っていました。
- 主催:スタークラブ
- 後援:狭山市立広瀬公民館
関連情報リンク
- ARISS SCHOOL CONTACT in SAYAMA
- ボーイスカウト狭山第二団
- ボーイスカウト無線通信章について
- Insternational Space Station Mission ( NASA公式)
- STAR CLUB (スタークラブ公式サイト)