Image Credit : 自衛隊(JSDF)
2020年で60周年を迎える「ブルーインパルス」
1960年、米国ノースアメリカ社製のブルーインパルス”F-86F”が飛行を開始してから2020年で60周年を迎えます。ブルーインパルスは航空自衛隊第4航空団第11飛行隊の愛称で、時代により機体もかわり、F-86FからT-2、そして現在三代目となるT-4と3種類の機体が使用されてきました。
戦後の1964年、東京オリンピックで五輪を描く!
戦後航空活動が禁止されていた日本でしたが、1960年に5機のジェット戦闘機が米国から与えられ、1964年に開催されることになった東京オリンピックの開会式にて国立競技場の上空にオリンピックの象徴である五輪を描くことになり、これに成功。今日の日本のアクロバット飛行の原点ともなった出来事です。
初期の機体は「天竜」と呼ばれていました。ブルーインパルスと言えば「ブルー」の機体が特徴的ですが、1961年から1963年までの期間、隊長機だけが金色に塗られた「黄金のブルーインパルス」時代がありました。
第2世代から国産機へ
第2世代のブルーインパルスは1982年~1995年まで活躍した三菱重工製のT-2です。第2世代からは国産機となり超音速機性能により、アフターバーナーを使用したより高度なアクロバットを見せるようになりました。
第3世代、現在も飛行する「T-4」
1996年~現在でも飛行するT-4は第3世代のブルーインパルスとして、活動範囲をより広げて国内での人気を高めています。歴代ブルーインパルスの中で最も機動力があるため、飛行演目の数も増え、初の海外遠征(米国)なども果たしました。長野オリンピックの開会式や先日行われたラグビーワールドカップのフライバイなどで、さらに注目を集めました。
私たちの住む狭山・入間エリアにある「航空自衛隊入間基地」でも毎年11月3日に行われる航空祭でそのアクロバット飛行を当日とその前日までに行われる練習飛行と併せて年に2回も見る事ができます。
60周年記念時計をリリース。廉価版も!
自衛隊員の腕時計は「自費購入」が原則となっているため、過酷な環境でも耐えられ低価格で購入できる時計という事でケンテックス社の物を利用している人が多くいたようです。そのようなきっかけから防衛相本部との契約が始まり、全国の駐屯地で自衛隊員向けに取り扱われているのがケンテックス社の時計になっているようです。
このケンテックス社がブルーインパルス60周年を記念した時計をリリースしました。3種類の限定モデルと廉価版シリーズがあり、どちらもブルーインパルスのエンブレムやJSDFのロゴが入っています。
限定モデルのケースにもこだわりがあり、ブルーインパルスのパイロットが実際に使用しているFHG-2改式ジェットヘルメットを85%スケールで完全再現したものになっています。シールドや酸素マスク、バヨネットなども本物同様に作られていて、時計を着用していないときはシールドを開けて専用ディスプレイとしても楽しめます。
廉価版もソーラードライブで人気
限定版が手に入らなかったら、人気の廉価版もあります。裏面にはT-4の機体か刻印されています。ソーラードライブで電池交換の必要もなく、防水性能にも優れているものです。
航空ファンだけでなく、毎年ブルーインパルスを見れる地域の人としても気になる記念モデルです。