全国各地には魅力的な公立高校がいっぱいある
通常、中学から高校に進学する際には、住民登録のある地域で定められた学区の公立高校または、学区の制限なくどこにでも通える私立高校や国立高校などを選択します。私立高校は、それぞれ学校ごとに学力やスポーツ、芸術性、各分野の専門性など様々な特色を出して、その魅力により生徒を集めています。しかし都市部の公立高校は普通科・商業科・工業化などの専門分野には分かれているものの、似通った風土のため、それ以上の特異性がなかったりします。
全国を見渡すと、北は北海道、南は九州・沖縄まで、その風土は大きく異なり、自然環境で言えば、美しい山々や海を間近に見ながら生活をしていたり、スキーやダイビングなどのアクティビティを取り入れた授業や部活動など特徴のある取り組みを行っている公立高校が沢山あります。
個性ある全国の公立高校へ留学
原則では学区外の公立高校には進学できない決まりになっていますが、地域にある特徴を生かした取り組みに、より多くの高校生がチャレンジできるようにと内閣府と全国の高校が協力して作った仕組みが「地域みらい留学」という仕組みです。
この仕組みを利用すれば、住民票を移さずに遠方の特色ある全国100校以上の公立高校に進学するチャンスがあります。なにも海外だけが留学ではなく、都市部の暮らしから考えれば、自然豊かな地方での生活はまさに海外留学に匹敵する環境の変化になります。
内閣府が地域留学を推進している地方公共団体を支援
内閣府では、高校生の地域留学推進のために高校の魅力化に取り組んでいる地方の公共団体を支援する取り組みをおこなっていて、その支援を受け魅力的なカリキュラムや活動を行う高校が「地域みらい留学」の留学先としてリストに上がってきています。
狭山市からも留学生が誕生
北海道新聞によれば、北海道夕張高校では昨年からこの制度に登録し、普通科に4人の生徒の募集を開始しました。他県などからこの制度を利用してくる場合は下宿や寮を整備する必要があるため、夕張市ではこれらを用意し受け入れを開始したところ、狭山市から応募があり、今年春から留学がスタートしたようです。
下宿施設にはハウスマスター(下宿管理人)さんがいて、3食の食事や生活に関する様々な事をサポートする仕組みになっています。夕張市の場合は高校まで5分という好立地の場所にあります。
学校生活だけじゃない自然環境を満喫
この制度の最大の特徴はその地域の風土の中で「暮らす」というところにあります。夕張市の場合は、冬は雪深いエリアでもあるため、毎日雪景色の中で生活することになります。狭山市からの留学生は「スキーを楽しみたい」と話しているようです。
地域みらい留学に関する詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
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