入間川の河川敷で全国と交信!
狭山市の入間川河川敷にて11月19日(土)9時~12時までの間で、アマチュア無線の機器やアンテナの展示と公開運用が行われます。近年法改正によりアマチュア無線の利用範囲が広がり、災害時にスマートフォンが使えなくなった時の通信網としての利用も期待されています。どなたでも参加できるイベントで、実際の交信の見学や体験が可能です。
【開催概要】
- 主催:スタークラブ
- 日時:2022年11月19日(土)9時~12時
- 場所:狭山市入間川河川敷にこにこテラス【会場マップ】
- 対象:どなたでも参加可能
- イベント内容:無線機器・アンテナの展示、公開運用、資格取得相談会など
- 公開運用:当日は無線従事者免許をお持ちの方であれば、実際の通信を体験していただけます。
当日は、先日日本全国での利用が可能になった人工衛星を使ったインターネット通信が可能な「スターリンク」の展示も行います。スターリンクはインターネットインフラを破壊されているウクライナに提供され、現在ウクライナの通信インフラを支えているものです。
携帯電話が普及する前は広く知られていたアマチュア無線
アマチュア無線の利用者は現在のような携帯電話網ができる前には電話以外の通信網として広く普及していて、1995年ごろのピーク時にはおよそ136万局が利用されていました。以降、ポケベルや携帯電話などの登場により、その利用者は減っていき、2022年9月末では37万5千局ほどとなっています。
アマチュア無線は元々、個人的な通信を行うというよりは、無線技術の興味によって行う自己訓練であったり、通信や技術的研究を行うためのものです。日本では1915年11月に電波法の前身となる法律によりその使用方法が定められ、学生を中心に普及していきました。
現在私たちが便利に利用しているあらゆる無線通信に係る技術は、このアマチュア無線から生まれています。つまり無線通信の基本を知るにはアマチュア無線を学ぶことが非常に有効であると言えます。
災害時の通信網として期待!
地震や台風、水害、雪害など気候変動によりその災害の規模が非常に大きくなってきている昨今において、有事の際の情報伝達は大きな課題となっています。本当の災害時には基地局が稼働ぜず、携帯電話が使えなくなってしまいます。その際に役立つ唯一の通信手段がアマチュア無線です。これらは基地局を使わずに直接通信を行うため、災害時の市民の通信網として期待されています。
11月19日のイベントでは災害時の活用についてもスタークラブスタッフから説明を受けることができます。
狭山市でアマチュア無線の国家資格が取得できる!
アマチュア無線は国家資格になっています。国家資格と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、小学校1年生でも合格している比較的取りやすい国家資格です。その国家資格を取得できる講習会が狭山市でも開催されています。(詳しくはスタークラブのウェブサイトでご覧ください。)狭山市での合格率は95%以上、最年少は小学校1年生となっています。すでに狭山市開催で1,300人以上の方が国家資格を取得しています。