スーパーでも買える「正月飾り」を神社に持っていかないで!
最近ではスーパー、コンビニ、ホームセンターなどで気軽に買える正月飾りですが、この飾りのごみの処分方法が問題になりつつあります。
お正月らしさを出すために、自宅の玄関やリビングなどに飾る人も多くいると思いますが、スーパーやホームセンターなどで購入したしめ縄飾りや正月飾りを、近くの神社に持って行ったりはしていませんか?
基本的には一般ごみとして分別して廃棄する
お正月飾りはあくまでお正月らしさを演出する「飾り」であるため、一般的なゴミと同様に処分するか、購入したスーパーやホームセンターに持ち込んで処分してもらう事になります。
中には「〇〇山で祈祷済み」とか「家内安全」「商売繁盛」などが書かれているため、お札のようなものだと思い、神社で燃やしてもらった方が良いのでは・・・と考える人もいるようですが、そういった「ご利益」を求めるならば、地元の神社などに、正月飾りの祈祷を相談するのが良いでしょう。
その辺りで購入できる正月飾りは燃やせる素材だけでなく、プラスチックや合成樹脂を使った飾りがついているものも多く、神社でお焚き上げをしているところに投入すれば有毒ガスを発生させる場合があるため、燃やすことができないものもあります。一般ごみとして破棄する場合も、燃えるごみとプラごみを分別する必要があります。
神社のお焚き上げは原則「初穂料」「玉串料」が必要
神社では、その神社で購入されたお札やお守り、正月の飾り、その神社で祈祷が行われた縁起物などを大切に処分するためにお焚き上げが行われている場合があります。自社のものを持ち込んだ場合には無償にて処分してもらえる場合もあります。
「お焚き上げ」は使ってきたものを焼却処分する際に、そのものへの感謝や供養を神社・寺院にお願いして行うものです。
どうしてもスーパーで購入した正月飾りや、他の神社で購入したお札、縁起物などを処分したい場合は、まずはお願いしようと思う神社に相談し、供養を行ったうえでの処分をしてもらえるかを相談してから持ち込むようにしてください。
何かをお願いしたときには、感謝の気持ちを表すのは当然のことで、これは神社にお願いする場合は「初穂料」や「玉串料」として、寺院の場合は「御布施」としてその作業の代わりに感謝の気持ちとして渡します。
都合の良い考え方はしていませんか?
地元の神社は初詣に行っても盛り上がっていないから、大きな神社にお参りに行き、そこでお札やお守りは購入して、捨てるときだけ地元の神社にもっていくという事をしていませんか?本来であれば、購入した神社に、感謝の気持ちと共に戻すのが最も良い方法です。縁起物などは、普通にゴミで出すとバチが当たりそうだから、近くの神社にもっていくのが良いと都合よく解釈していませんか?
感謝の気持ちを持って供養し、処分しようという心がけはとても大切ということです。しかし神社に処分を手伝ってもらうならまずはそれをお願いするという事も大事です。