狭山市内では12日から15日まで4日連続発生
狭山市内各地で住宅等に侵入し金品を奪う侵入盗が多発しています。7月12日から15日までは毎日発生していて、13日には1日に4件の侵入盗が発生しています。
犯行の手口
犯人は複数人のグループで行動している場合が多く、白昼堂々犯行に及んでいます。住宅街の通りから見えない位置にある窓ガラスなどを割ってカギを開けて侵入するケースが多く、一人が侵入し、もう一人は携帯電話で通話しながら住宅の外で住人の帰りを見張っています。
狙われる家
犯人は何度もその地域を訪れ、家族構成などを調査しています。男性の姿が確認できない家や高齢者の一人住まいなどは狙われやすく、駐車場に車がない時などを狙って昼夜を問わずに犯行に及んでいます。
13日に撮影された犯人の顔と声(被害者提供)
2024年7月13日、狭山市内のとある地域で発生した事件は、16時ごろ、住人が買い物に出かけている2時間の間に発生しました。場所は散歩コースとして地域の人たちが良く歩く場所で、人の往来が多少ある場所という事です。
同時刻に周辺住宅街を物色していた黒づくめの2人の男が、駐車場に車がないのを確認すると、1人が駐車場に残り、もう一人は民家の裏側に回り、お風呂場の窓を割って侵入しました。
防犯対策の施された二重になっている窓ガラスのカギの部分を割り、そこから針金のようなものを使って中のカギを開けたようです。
住宅に侵入した後は、外にいる見張り役と携帯電話で常に電話で連絡を取りながら、金品を物色しているようです。被害者の自宅には少量の現金のみが置かれていたため、アクセサリと数万円程度の現金をとって玄関から逃走したようです。
防犯カメラ映像には、見張り役がいる前を何度も歩行者や自転車が通り過ぎるも、通行人は怪しむ様子はなく、犯人は携帯電話で住宅内の犯人と連絡を続けています。
室内に入り込んだ犯人は、窓ガラスに映った室内のカメラに気づいた様子で、この後カメラに撮られないようにその向きを変えます。
この2人組は狭山市内の他の防犯カメラでも同日に目撃されており、7月13日に狭山市内で発生した4件のうち3件は近場で発生している事から関連が疑われます。
侵入盗への対策は防犯カメラだけでは不十分
今回の事件で、防犯カメラにより明らかになっていった事は多いため防犯カメラの設置は必須ですが、決定的な証拠や今後これら犯人につながる情報へとつなげていくためには、地域住人からの情報提供も重要なものになってきます。
今後の対策として重要なのはこれら情報を広範囲で共有し、より一層の地域住人による監視や警戒が必要になります。
防犯カメラの映像では、犯行が行われていたのは30分という長い時間になっていて、この間に5,6人が見張り役の外国人男性の前を通っています。蒸し暑い日本の夏に黒づくめの長袖長ズボンの2人組など、疑う余地はかなりある為、より一層防犯意識を高めるためにも地域住民との情報共有は必要になってくるでしょう。
以下が被害者宅内に設置された防犯カメラの映像です。
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