令和に入り急速に減少している日本の人口
総務省統計局が発表している人口統計の2022年度(令和4年度)1月1日時点での確定値が発表され、1年間でおよそ75万9千人の人口減となっていることが分かりました。2022年1月1日時点での総人口は1億2530万9千人となっています。
2022年6月1日時点で発表されている総人口の概算値は1億2493万人で、前年同月比でおよそ80万人の減少となっています。1月1日から6月1日までの6か月間で、およそ38万人減となっていることが分かります。
下のグラフは2010年からの総人口の推移のグラフになっていますが、2019年ごろから急激に人口減が進んでいるのが分かります。
人口3万人からスタートした狭山市
狭山市は1954年7月1日に入間郡入間川町と入間村・堀兼村・奥富村・柏原村・水富村の1町5ケ村が合併し「狭山市」となり、今年で市政68年になりました。埼玉県内で15番目の市としてスタートし、当時の人口は31,030人でした。
1984年(昭和59年)には市制30周年を迎え、その翌年の1985年(昭和60年)の9月には人口が15万人を超えました。
1995年(平成7年)1月1日現在での埼玉県による人口調査結果報告書によれば、当時の人口が163,365人となっていて、この辺りをピークに減少傾向に転じています。
令和に入った狭山市の人口
2019年(令和元年)6月1日の住民基本台帳人口は、151,154人となっていて、翌年2020年(令和2年)11月1日のデータでは、15万人を割って、149,980人となりました。
そして、直近の2022年(令和4年)6月1日のデータでは、149,410人となっています。令和元年から3年後の現在までに1,744人減少しているという事になります。2022年に入ってから毎月100人前後減少していましたが、6月1日は85人増加となっています。
高齢化社会による福祉費負担増をどう解決していくか?
人口の減少は転出する人や出生率の低さなど様々な要因がありますが、いずれにせよ高齢者率が高くなり、福祉などに係る費用が増大していて市の財政を圧迫していく事には変わり有りません。
狭山市のスポーツ施設などで汗を流す高齢者の方に話を聞くと「我々も普段から健康維持のため体操や散歩、食事などに気をつけながら医療機関のお世話にならないように注意している。気を付けている人には何のサポートもない。」と高齢者間での意識の違いや不平等なども感じている様子です。
出費が増えたら出費を減らすか歳入を増やすという事になりますが、どちらにも新しいアイデアが必要です。新しいアイデアが出てきたときに果たしてそれらを有効に評価できる行政かどうかといわれれば非常に不安しかありません。
結局のところ市民が行政を動かすような市民活動が起こらない限り、あらゆる問題が解決されていかないという事になります。