連続でカラスの死骸が発見される
狭山市内の新狭山地区、東三ツ木地区で連続してカラスの死骸が発見されるという事案が発生しました。埼玉県環境部の発表によれば、4月26日月曜日には4羽のカラスの死骸が発見され、続く28日水曜日にも4羽を発見(うち2羽は処分済みで回収していない。)。さらに月が替わった今月7日金曜日には6羽のカラスの死骸が発見されました。
回収した12羽を検査したところ、鳥インフルエンザは検出されなかったものの、化学物質検査で殺虫剤の成分として使用されている有機リン化合物の「シアノホス」が検出されたとのこと。
埼玉県は警察などに情報提供などをして、周囲のパトロール強化や野鳥の死骸を見つけてもさわらないように注意喚起を行っています。発生した場所が中原公園や東三ツ木公園など子どもたちが遊ぶ場所であることから近隣住民からは心配の声があがっています。
今年1月にも同様の事案が発生していた
同様の事件が今年1月にも発生していました。1月26日火曜日には8羽のカラスの死骸が確認され、うち3羽を回収、2日後の28日木曜日にはカラス3羽とヒヨドリ1羽の死骸を確認し、4羽すべてを回収したと記録されています。
この時にも鳥インフルエンザの検査が行われ7羽すべてが陰性であったものの、今回同様7羽すべてから「シアノホス」が検出されました。
県内各地でカラス被害
ここ数年、埼玉県内各地で住民からのカラス被害の情報が寄せられているようです。特に今の時期、春から初夏にかけては繁殖期で人間が知らずに巣の近くを通ると突然攻撃などをしてきます。
都市化が進み森がなくなるとカラスの天敵も居なくなり、人が出す生ごみなどが餌となっていて市街地がカラスにとって居心地の良い場所に変わってきています。
東京都などでは、カラス被害防止のために捕獲なども行われていますが、鳥獣保護法により原則として捕獲が禁じられています。今後カラス被害問題は益々深刻化していきそうです。