狭山市には事業所防犯協議会という市内の大手企業や中小企業が集まり組織されている防犯の会があります。
1月27日に行われた同会の会合に狭山警察署長が講話を行い、市内の犯罪状況などを紹介しました。
昨年の犯罪件数は2,788件と一昨年に比べ357件少なかったものの、平成27年度は非常に犯罪が多い年であったため、26年度に比べて65件多くなっているため、例年という言い方をすれば、犯罪が減少しているとは言えない状況であるようです。
特に複雑化している振り込め詐欺被害は、狭山署管轄では44件発生しました。最近では還付金詐欺などで、コンビニで現金が受け取れるなどの電話を受け、コンビニなどで携帯電話で誘導されてそのまま振り込んでしまうという被害が多発しています。手口が非常に巧妙で、振込金額も口座番号のような数字により、「この番号を入力してください」と言われ振り込みを行うようです。
狭山署は「コンビニで電話をしながらATMの前で操作している高齢者がいたらほとんどそのケースである場合が考えられます。見かけたら声がけを」と話しています。
子どもを狙ったプリペイド詐欺
最近では狙われるのが子供にも迫ってきています。お子様がこのようなメールを受け取ったらどう思うでしょうか?
「あなたはゲームの利用で18,000円の未払い金が発生しています。~月~日までにお支払いいただかないと、裁判所より通知が届きます。」
支払いがプリペイドカードで行われるため、コンビニなどで購入して支払いを済ませてしまうことができます。親には言えないので、他の子から借金をしたり、祖父母にお願いして親に内緒でプリペイドを購入して支払いを済ませてしまう場合があるようです。
(写真はコンビニなどで購入できるオンライン決済用プリペイド)
オンライン決済用のプリペイドカードは、コンビニなどで事前に購入できるため、ギフトや少額決済に便利なものとして多くの人が利用していますが、一方でこのような犯罪にも利用されています。
未成年にスマホを持たせるには、親の十分な理解の下でないと非常に危険な道具になってしまいます。
フィンテック(電子通貨などの金融技術)などが普及すれば益々高度な犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
より深い知識が要求される時代ですので、しっかりとした知識を持って対抗しましょう。