(写真は入間川河川敷公園、朝8:30ごろ)
11月20日(日)、朝からお昼近くにかけて狭山市内全域に濃霧が発生しました。
明け方には、視界が100m以下になる濃い霧が発生しており、お昼になるにつれて徐々に晴れ間が広がる中、霧が晴れてきました。
19日には雨が降ったものの、お昼には上がり、夜には星空が見えている状態でした。
そもそも霧が発生する条件とは?
霧は、暖かい湿った空気が急激に冷えることにより発生します。原理としては、寒い冬に息を白と白い息がでるのと一緒で、息の場合は寒い外気温に向かって口の中から暖かく湿った空気を吐き出すことで、その息が急激に冷やされて空気中に細かい水滴が浮いている状態になっています。
「霧」が発生する条件として、夜から日の出にかけて暖かい湿った空気が冷やされるような条件が必要です。前日に雨が降り夕方まで曇っていたので、大気中には湿った空気が漂っていました。
夜になるとほとんど風がない状態で、その湿った空気が流れずに、停滞している状態になっていました。さらに夜になり星が出るような状態になると、雲がある時よりも地面の熱が上空に逃げやすくなり、地面の熱が奪われていくことで、地面付近の温度が低くなります。日の出前には温度が冷え切り、風がなく停滞していた湿った空気が冷やされたことで霧が発生します。
晴れた夜に地表の温度が上空に逃げていくことを放射冷却なんて呼びます。
もや、霧、濃霧の違いとは?
霧の状態によっては、「もや」、「霧」、「濃霧」のように分類される場合がありますが、この違いはなんでしょうか?
これは、簡単に言えば視界の違いになります。霧による視界が100m以下の状態を濃霧と呼び、1km以下の状態を霧、1km以上〜10km以下の状態をもやと呼びます。
今回の狭山市の状態は、明け方は視界が100m以下になっていた場所があるため、濃霧の状態で、日中にかけて、霧、もや、と状況が変化していきました。